負けるが勝ち!?脳を味方につけた「あがり症」を克服する方法とは

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脳科学の観点からあがり症を克服する方法とは

人前で緊張せずに話すにはどうしたらいいかとお悩みのあなたに、あがり症を克服するための方法を脳科学の観点からご紹介します。

コツはズバリ!「意識的に失敗する」こと。

「人前に出ていざ話そうとすると緊張でオドオドしてしまう・・」
「今日のプレゼンのために何度も練習を重ねてきたのに、直前で何を話すかド忘れしてしまう・・」

ビジネスシーンに限らず、人前で話すことに不慣れな方は決して少なくないと思います。特に日本人は民族性なのか、自己表現があまり得意ではない方が多いですよね。

そういう私自身もそうでした。

仕事柄、プレゼンをする機会が多かったのですが、「いざ!」という時に緊張で萎縮してしまい、目は泳ぐわ口の中はカラカラになるわで、伝えたいことの半分も話せずその場を後に・・なんてことも度々。

上司には場数を踏めば大丈夫だと励まされましたが、まさに言うは易く行うは難しです。なかなか自分を表に出せず苦労しました。

「とりあえず失敗すること」が緊張の緩和につながる

そんな時に出会ったのが「脳科学」の世界だったんです。

まず結論からお話すると、「とりあえず失敗すること」がとても効果的なんです。しかもそれを意識的にやること。「そんなこと?」と思われる方もいるかもしれませんので、簡単な解説を以下にご紹介いたします。

あなたが小学生の頃、理科の授業で「人間は恒温動物である」と勉強したのを覚えていますか?これは人間に元々備わっている機能の一つで、暑い日に汗が出たり、寒い日に体が震えたりと、体温を一定に保とうとする働きです。

暑い日に汗が出るのは、発汗作用で体温を下げようとするからであり、寒い日に体が震えるのは、筋肉収縮による発熱で体温を上げようとするからです。しかし、この機能というのは実は体温調節だけではないんです。

例えば、全力疾走した後は肩でゼーゼー息をするように呼吸がとても荒くなりますよね?それは呼吸を荒くさせることで脳への酸素供給量を増やし、危機的状況を回避するための行為なんです。また、喉が乾いたり、お腹が空いたら水分や食べ物を口にしたくなりますよね?それも同様の働きが起きているということなんです。

つまり、人間が生得的に持っている重要な働き。これらを引っくるめて「恒常性維持機能」と言います。簡単に言えば、生命維持のためにバランスを取ろうとする機能ということ。これは体や呼吸器だけでなく、人間のあらゆる部分に備わっています。そうです、脳も例外ではありません。

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負けるが勝ち!?脳を味方につけた「あがり症を克服する方法」

勘のいい方はもうお気付きかもしれませんが、「あがり症を克服する方法」とは、この恒常性維持機能という働きを応用してあげるということなんです。

あがり症の方の多くは人前で話す際、「失敗したらどうしよう」とか「上手くやらなきゃ」とか、そんなプレッシャーを意識せずとも自分にかけてしまっていることが多いんです。

ところが逆に、「ダメ元だから失敗してもいいや」とか「知り合いばかりだから適当に」とか、あまり気負いせずに臨む場だといい具合に肩の力が抜け、スラスラ話せるなんて経験ありませんか?これは要するに、意識的に勝とうとするから勝てないということ。

勝とうとするからプレッシャーになり、プレッシャーに負けてあがってしまう。結果、人前で緊張して思うように話せなくなる。そんな悪循環が始まってしまうんです。

ここで先ほどの体温の話を思い出してください。仮にゼロの地点があなたの平熱だった場合、プラス方向に進む(体温が上がる)と、恒常性維持機能によってマイナス方向に進もう(体温を下げよう)という働きが起きます。じゃあ、先にマイナス方向に進めば(体温を下げれば)どうなるのか?それはつまり、プラス方向に進む(体温を上げる)働きが勝手に起きるということ。

最初に失敗することが大事というのはそういう理由からなんです。言わばマイナススタートを意識的に作り出す。失敗というのは自分が失敗だと感じることであれば何でもいいのですが、具体例を挙げるなら、「人前に出る直前に転んでみる」や「資料をばら撒いてしまう」など、緊張状態であればアタフタしてしまうようなことです。

事前に小さな失敗を意識的に行うことが重要

さらにここで重要なのは「意識的」にやるということです。なぜなら、意識をしない状態での脳内処理は、思考や計画性をつかさどる新しい脳の前方部分(前頭葉)の働きが弱まり、代わりに本能的な働きをつかさどる古い脳の部分(辺縁系)が優位になってしまいやすいから。

それは即ち、動物のように本能に任せた反応ばかりで、冷静な判断ができなくなってしまうということでもあります。

始めに失敗をする。しかもそれを意識的に行うことが、マイナススタートからプラス方向に持っていくパワーを生み出し、成功の一歩となる。まさに脳を味方につけた「あがり症を克服する方法」と言えるでしょう。

個人差はありますが、もしあなたが「あがり症」でお悩みなのであれば是非一度試してみることをオススメします。そしてあなたのあがり症克服の一助になれば幸いです。

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